ものづくりノート

すたじおKoki'oの仕事人、「のり」のブログへようこそ。グラフィックデザイナー、ハンドメイド洋服作家、初心者ウクレレの先生です。

柱時計

もう何年も前になるが、時計ばかり集めまくっていた頃があった。
機械式時計を中心に、置時計、腕時計、そして掛時計と、何の脈絡もなく、好きなものを好きなだけ。

さすがに今は、こんなにいらない、と思うようになったので、いくつかを残して整理しようと思っている。

が、しかし。



この人は新入りである。整理するんでなかったの??

実は、実家に置いてきた掛時計たち、みんなまともに動かないのだ。
ゼンマイが切れたり、異常に進んだり、何かの原因で止まったり。
どうしても今すぐに使えるのが欲しい。うーん・・・。

で、何となくリサイクルショップに行ったら、人目につかない薄暗い場所でひっそりと佇む、この人に出逢ってしまったわけだ。

セイコー、21日巻き。
ロゴタイプから推察するに、たぶん1959年(昭和34年)から、ロゴタイプのデザインが変わる1964年(昭和39年)までに製造された物であろう。
試しに振り子を振ってみると、きちんと動く。
時打ちも良好。棒リンにしては、ちょっと低めの音程で鳴る(後でキーを調べよう)。
おまけに私のコレクションにはない、半打ち機能が付いている。
機械的には悪くはない。が、しかし、とくに素敵でもない。
確かにその姿は、ミッドセンチュリーの匂いをほのかに感じさせはするが。

希望のタイプからはかなり外れているので、一度はそのまま帰った。
・・・が、やはり気になって2日後。また訪れてみると、ヤツは変わらず時を刻んでいた。

はあ、やる気満々らしい。
「一生懸命仕事しますから、ぜひとも連れて帰ってくださいな~♪」とでも言いたげな気合いが、振り子の奥にちらちらと垣間見える。

で、まんまとヤツの手管に呑まれ・・・。

セイコー柱時計のある風景

今、リビングに鎮座しているわけだ。

この頃の掛時計は、柱時計という別名があるほど、多くは柱に掛けられていた。
実際、現代の掛時計に比べ重量があるので、柱が通った丈夫な所に掛けないと、壁面が痛むかもしれない。
しかし、今住むアパートの部屋に、この時計を掛けるための釘を打つのははばかられるので、当面は置き時計として働いてもらうことにする。

それにしても、時間とは、こんなにも存在感あるものなのか?
と、思うくらい大きなチクタク音が部屋に響く。時報が鳴れば、もうこんな時間かと気づかされる。
しかし意外にも、その饒舌な動作音は邪魔にならない、それどころか癒しさえ感じてしまう。
それが、柱時計の不思議な魅力である。

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