ひとつひとつ、なにかを創り上げていくプロジェクト。 それがどんどん積み重なっていったとき、透けて見える私の姿は?
弦の交換
愛器、ピアレス(PIRLES)さんの弦を交換しよう。
ちなみにこのウクレレ、とても古い。
私たちが通っているウクレレ・スクールでの見立てによると、昭和20年代のものだろうということだ。

写真の黒い弦は、ダダリオ(D'addario, 米国)製。

弦交換01

パッケージはこんな感じ。

弦交換03


今回で、このウクレレの弦の交換は3回め。
最初は手に入れた時。
張られていた変色した弦を、少し古めのフェイマス(Famous, 日本)弦に替えた。
しかし、これはあまりにも太かった。
音がぼやぼやして立ち上がりが悪いし、指が弦に引っかかってうまく弾けない。
よって、1ヶ月もたたないうちにダダリオに交換する。

これで3ヶ月経過。
まずまずと思っていたが、ひとつ難点があった。
テンション(引っ張る力)が強いのだ。
チューニング後のピンと張られた弦は固く、コードを押さえるのに強い力を必要とする。
従って、指が痛い。

スクールでこのウクレレを見てもらったところ、これでは楽器を痛めるよ、と。
横から見ると、確かにウクレレが弓形に反っている。
ヴィンテージ楽器には荷が重すぎる・・・

そこで、勧められたのがこの弦。

弦交換02

ヴィンチ(VINCI, 米国)のナイロンガット弦。
ガット(羊の腸でできた弦)に特性を似せてありながら、ナイロン弦だから丈夫であるという。テンションも低いらしい。


弦交換04

引っ掛けるために玉止めを作る。
今までの弦は反発力が強く、結び目を作るのに一苦労だったが、この弦は非常に柔らかいので、ラクちんである。


弦交換05

こんな感じになった。
普通のナイロン弦より白く、表面はザラザラしている。

1日くらいでまあ弾ける程度、3日もすれば安定する
ダダリオ弦が安定するには1週間必要だったので、これは助かる。

テンションが低いため、当たりが柔らかく弾きやすい。
弦高が高めのウクレレでも、楽に押さえられると思う。
音に華やかさが加わり、音量が増え、ガラリと印象が変わった。

これは当たり。
ピアレスさんにはグッドなマッチング。

これに気を良くして、他のウクレレにも張ってみる。
ジャムコ(JAMCO)No.250(通称、安レレくん)という、1970年代のウクレレ。
こちらは弾きやすくなったものの、劇的に音が変化した印象はない。

弦ひとつにしても、奥が深い世界だ。
自分の望む音に仕上げていくには長い時間がかかる。
それがまた楽しい作業なのだけど。


VINCIの弦は、現在のところ、キワヤ商会のみ取り扱い。